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オンラインイベント開催のお知らせ

オンラインイベント「トランス差別とwebプラットフォームーな ぜわたしたちが公開質問状を出したのか」(2020/10/9) ゲスト:能川元一さん、李琴峰さん  わたしたちふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会は、「ふぇみ・ ゼミ~ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール」 の協力を得て、オンラインイベント「トランス差別とwebプラッ トフォームーなぜわたしたちが公開質問状を出したのか」 を開催します。  イベントでは、WANの石上エッセイ掲載問題を含む、トランス差 別をめぐる現状をお伝えし、Twitter上でのトランス排除言 説を追っていない方とも問題意識を共有したいと思っています。 そして、今後トランス排除運動に対してどのように抵抗するのか、 参加者のみなさまとともに考えます。運動の方法論なども共有いた しますので、初心者アクティビストの方もご参加ください。  また、ゲストとして能川元一さんと李琴峰さんにご参加いただきま す。能川さんからは、WANが喚起している「議論」の問題性につ いて、歴史修正主義者やオルタナ右翼のSNS活用を踏まえてお話 しいただきます。李さんからは、 WANの石上エッセイ掲載問題や、トランス排除言説への問題意識 などをお話しいただきます。 ※このオンラインイベントは、開催にあたって「ふぇみ・ゼミ~ジ ェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール」のゼミ生 向け支援制度の支援を受けています。(「ふぇみ・ゼミ」のブログ : http://femizemi.blogspot.com/ ) ーーーーーーー 〈お申し込みは当日18時までとさせていただきます。18時まで にご購入された方へ、18時30分~19時ごろにZoomのUR Lをお送りします。〉 申し込みフォーム: https://peatix.com/ev ent/1625554/view 日時:2020年10月9日(金)19:00~21:00 場所:zoomによるオンライン開催 ※配信映像はイベント開催後から2週間程度限定でアーカイブ配信 する予定です。 参加費:一般1500円、学生1000円、ふぇみ・ゼミ生無料 〈現在、会場参加チケットの販売を検討しています。販売を実施す るかは、10月2日に確定・発表いたします。会場参加を希望され る方は10月2日までお待ちの上、ご判断くだ

(資料)「公開質問状への回答」の検討

  (資料)「公開質問状への回答」の検討   WAN編集担当から出された「回答」が何に答え、何に答えていないのかを明らかにするため、以下、公開質問状の項目に即して、「回答」の内容を検討します。 1.トランスジェンダー差別について  質問1では、トランスジェンダー排除を正当化するような記事や、トランスジェンダーに対する差別的な認識や表現を含む記事をWANのウェブサイトに掲載することは、WANの定款およびウェブサイトの編集方針に反すると考えられるため、この点に関するWANの現状認識を確認しています。編集担当から出された「回答」は、この質問に直接答えていませんが、「異論が出る可能性の高いエッセイであるとは思」ったと述べていることから、問題含みの内容であるとの認識はもっていたと受け取れます。しかし、編集担当は、石上エッセイのようなトランスジェンダーに対する差別言説をひとつの「主張」として是認するとともに、差別言説を拒絶することを「議論の封殺」ととらえています。 2.当該エッセイに対するWANの認識について  質問1を受け、質問2では、WANが当該エッセイの差別性を十分に認識できていなかった可能性を確認しています。この点に関連し「回答」は、「投稿記事の内容について、WANが賛成・反対、支持・不支持などの態度を表明するものではない」と、直接的な回答を避けつつ、編集担当は当該エッセイを 「 議論を深めようとする意図を持ったもの」と判断し、掲載を「契機に(中略)『自由でオープンな議論』が生じることに期待」したと説明しています。  一般的に、特定の人々(トランス女性)の存在・尊厳・人権を「認めるか認めないか」を議論することは、それ自体差別的で、人権に反すると考えられています。今回のWANの判断は、そのような意味での「議論」の場を、自身のプラットフォーム上に積極的に提供することにつながります。これは、すでに起きている差別と人権侵害を正当化する目論見に加担する道を開いたという点で非常に悪質かつ危険な判断です。 3.経緯について  質問3では、当該エッセイが掲載された経緯を尋ねています。この点に関連し、「回答」は、「WANサイトの投稿記事の採用については(中略)編集担当が裁量権を持っており、これまでもこれからも理事長および理事会が関与するものではない」と説明しています。したがって、当該エッ

WAN編集担当氏による「回答」を受けての声明

  WAN編集担当氏による「回答」を受けての声明    ウィメンズ・アクション・ネットワーク(以下、WAN)が、石上卯乃「トランス女性を排除しているわけではない」を掲載したことに関し、わたしたち、ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会は、WAN宛てに 公開質問状 を送付していました。わたしたちは、WANが組織として質問状に応答するよう要望していたのですが、WANからは、理事長あるいは理事会名ではなく、編集担当名で 回答 と称した文書が送られてきました。しかも、当該文書は端的に言って公開質問状への回答と呼べるものではありません。そのため以下では、編集担当氏から送られてきた文書を「回答」と記します。  まず、「回答」の冒頭で「公開質問状にある1問1答形式にはのっとっておりません」との弁明がありますが、これが単に形式の話ではないことは、その後につづく文章を見れば明らかです。WANおよびWAN編集担当氏は、わたしたちの質問のほとんどを無視し、恣意的に論点をすりかえたうえで「回答」をおこなっています。このような態度での「回答」は、自身の差別問題を問われている側の応答としてあまりに不誠実であるとともに、プラットフォームとしての「説明責任を果た」すものには到底なりえません。  わたしたちは、編集担当氏および理事会が、質問に回答しなかったことこそが回答なのだと考えています。フェミニズムのポータルサイトであるWANがトランスジェンダーへの差別言説を問題視する姿勢を示さないことは、ひるがえって「WANはトランスジェンダー差別を黙認する」という表明にあたります。  もっとも、WANはトランスジェンダー(特にトランス女性)へのヘイトスピーチにあたる石上エッセイを掲載し続け、トランスフォビックな前提のもとでの「議論」を称揚しているため、もはや黙認ではなく積極的な差別煽動をおこなっている組織だといえます。  また、「回答」では理事会の責任が徹底的に抹消されていますが、石上エッセイ掲載と掲載後のWANの対応に関して、理事会がなんの責任も持たないということは社会通念上ありえません。WANはNPO法人であり、組織なのですから、理事や理事会が責任を負わなければならないはずです。編集担当氏が、フェミニズムのロジックを用いたトランスジェンダーへのヘイトスピーチを一つの「主張」として捉え、トランスジェンダー排除