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投稿

8月, 2020の投稿を表示しています

ウィメンズ・アクション・ネットワークからの回答

2020年8月18日にふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会からウィメンズ・アクション・ネットワーク(以下、WAN)に送付した 公開質問状 にたいして、本日ご回答をいただきました。わたしたちの返信とあわせて公開いたします。   【WANからの返信】  ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会 連絡担当:(氏名)さま、(氏名)さま、  8月18日付で御送付いただきました公開質問状への回答をお送りします。 WAN編集担当 (PDFでいただいたご回答は以下の通りです) ************ ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会 御中  8 月 18日付でいただいた公開質問状に対し、編集担当より、以下のように回答させていただきます。なお質問状にある1問1答形式にはのっとっておりません。質問状は投稿採用経過の説明を求めておられましたのでその説明責任を果たしたいと思います。  編集担当からお答えする理由は、WAN サイトの投稿記事の採用については WANボランティアのなかの編集担当が裁量権を持っており、これまでもこれからも理事長および理事会が関与するものではないからです。  2020 年 7 月末に石上卯乃氏より本エッセイが投稿されました。  編集担当は、異論が出る可能性の高いエッセイであるとは思いました。しかしフェミニストを名乗る人たちのあいだにこういう主張があることを否定することはできず、なかったことにして議論を封殺するのは私たちの本意ではありません。これを契機に WAN サイト上で投稿者も望むように「自由でオープンな議論」が生じることに期待して、掲載の方向で投稿者と編集担当の間で、メールでやりとりを行い、8 月12 日に WAN サイトにアップしました。  WAN サイトでは昨年来すでにトランスジェンダーの差別に反対する署名、そしてシリーズ「トランスジェンダーとともに」 で、多くの記事を掲載してきました。石上投稿は、その流れをふまえたうえで、さらに議論を深めようとする意図を持ったものと判断しました。  なお、WAN サイト掲載の投稿記事の内容について、WAN が賛成・反対、支持・不支持などの態度を表明するものではないことは、WAN サイトについてで明記しているとおりです。  投稿者が NPO 法人会員であるかについては、個人情報でありお答えすることは控えます。なお、投稿は法人会員

プレスリリース

  プレスリリース 「トランスジェンダー差別エッセイの掲載について公開質問状を送りました」 ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会 0.グループの紹介  わたしたちは、「ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会」(以下、「勉強会」)です。「ふぇみ・ゼミ」というジェンダーについて学ぶ自主ゼミナールのゼミ生と複数の運営メンバーによる有志グループで、フェミニズムにおけるトランス排除・差別に抵抗することを活動目的としています。 1.差別エッセイに関し公開質問状を提出するに至った経緯 (1)ウィメンズ・アクション・ネットワーク(WAN)がトランスジェンダー差別エッセイを掲載  2020年8月12日、NPO法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク(以下、WAN)のサイトに、「トランス女性を排除しているわけではない」と題するエッセイ(筆者は、石上卯乃)が掲載されました。  このエッセイは、トランスジェンダーへの差別や排除を正当化し、トランスジェンダーを排除している人たちの側こそ被害者であるという逆転のイメージ操作を行うもので、明らかにフェミニズムの倫理に反します。 (2)WANへの経緯及び認識を問う公開質問状  そこで、「勉強会」は、8月18日WANに対し、当該エッセイを公開するに至った経緯やその差別性への認識、及び今後の対応等を問う公開質問状(以下、質問状)を提出しました。 2.質問状の内容  質問状は10ヶの質問項目から構成されています(本文は参考資料として添付します)。 1.トランスジェンダー差別についてのWANの見解 2.当該エッセイへのWANの認識 3.掲載経緯 4.当該エッセイ著者とWANとのやり取りの有無 5.当該エッセイの掲載判断 6.石上氏がWANを通して今後トランス差別的な「議論」を行おうとした際の対応 7.今後、トランスジェンダー差別的な文書の掲載依頼が来た場合の対応について 8.石上氏への対応 9.当該エッセイへの対応 10.今後の、トランスジェンダーに対する差別やトランスジェンダー排除的なフェミニズムへの対応方針 回答期限 2020年8月31日   3.現在の状況ーWANより回答の意向があったが、「組織としての」回答が得られるかは不明  8月19日、WAN編集担当者から、期限内に誠意をもって回答したいとのメールがありました。また同日、編集担当者のコメントが、NPO

WANからの返信と、再返信

WAN編集担当さまから公開質問状を送付したメールへのご返信をいただきました。 以下はいただいたご返信と、それに対するわたしたちの再返信です。 ※8月20日追記 わたしたちの再返信に対するご返信をいただいたので、追記いたしました。 【WANからの返信】 ふぇみ・ゼミ トランスライツ勉強会御中、 公開質問状を拝受しました。 期限までに誠意をもってお答えしたいと思います。 つきましては、 この質問状をWANサイトに掲載させていただきたく、 もしよろしければ ご投稿の労を取っていただくか、 あるいは当方で掲載させていただいても構わないでしょうか? よろしくご検討くださいますようお願いいたします。 ご投稿いただける場合は以下からお願いします。 カテゴリについては適切なものを選択させていただきます。 https://wan.or.jp/general/ category/my-action お返事お待ちしています。 WAN編集担当 【ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会からの再返信】 ご担当者さま お受け取りの連絡をくださってありがとうございました。 期限までにご回答をいただけるとのこと、了解いたしました。 WANに参加されている方々が個別に出されている批判文や、 編集担当さまのご投稿も拝読しておりますが、 私どもはやはり組織としてのご見解を伺いたいと思っております。 ですので、引き続きご回答をお待ちしております。 私どもの公開質問状をWANサイトにご掲載いただくかについては 、 公開質問状へのご回答を拝見してから検討させていただきたく存じ ます。 どうぞよろしくお願いいたします。 ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会 ※8月20日追記 【WANからの返信】 (連絡担当)様、(連絡担当)様、 回答が出た後でご検討いただけるとのこと、了解しました。 では期日までになるべく早くとは思いますが、お時間を頂きたく、 よろしくおねがいいたします。 WAN編集担当 *公開質問状を拡散してくださった方々や、回答を求めるご意見を送ってくださった方々に、この場を借りてお礼申し上げます。WANに「組織としての」ご回答をお示しいただけるよう、引き続き働きかけていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

ウィメンズ・アクション・ネットワークへの公開質問状

  公開質問状  ウィメンズ・アクション・ネットワーク様 わたしたちは、「ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会」です。「ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール~ふぇみ・ゼミ」に参加しているゼミ生と、複数の運営メンバーが参加する有志グループで(ふぇみ・ゼミからは独立した団体です)、20代を中心としたメンバーで活動しています。活動の目的は、フェミニズムにおけるトランスジェンダー(特にトランスジェンダー女性)差別・排除に、フェミニストとして抵抗することです。 今回は、ウィメンズ・アクション・ネットワーク (以下、WAN)掲載の石上卯乃氏によるエッセイ「トランス女性を排除しているわけではない」について、 公開質問状を送らせていただきます。 石上氏による当該エッセイは、 トランスジェンダーへの差別をフェミニズムの語彙を用いて正当化し、誤った印象操作をするものです。生理などの身体的特徴によって性別が決まるのだと主張して、ミスジェンダリング(誤った性別割り当て)を煽動するとともに、トランスジェンダー排除言説への批判を攻撃と読み替えたり、トランスジェンダー排除派フェミニストを被害者として逆転させたりなどのイメージ操作を行っています。 わたしたちが衝撃を受けたのはエッセイの内容ではなく、このエッセイがWANというフェミニズムを掲げる団体のサイトに「トランスジェンダー」というタグ付きで掲載されたことでした。WANが2000年代のジェンダー・バックラッシュに抵抗するためにつくられ、研究者やジャーナリスト以外の人にも言論のプラットフォームを提供されてきたことは存じあげています。くわえて、そういった場がフェミニズムの中に権威をつくらないため、また、声の通りにくい人たちを脱周縁化するために必要だとも感じています。しかし、今回のような差別言説が掲載されてしまうことは明確に問題です。 WANには、 トランスジェンダーの人たちを取り巻く問題の深刻さを認識し、注意や関心を持っていただきたいです。石上氏のエッセイは、「トランス女性を排除しているわけではない」と言いながら、 トランスジェンダー(特にトランス女性)の人権と、シスジェンダー女性が性暴力の被害にあわず「安全」にスペース利用をおこなうことが、対立しているという前提で論を展開したものでした。 もし同じロジックを用い、女性の人権を保障する